離島(非)上陸エクセサイズ

 といっても国際紛争のキナ臭い話ではありません。念願かなったドクターヘリコによる離島患者の収容と救命救急エクセサイズです。たまたま「日本近海で実施するのでどうか?」とUSネイビーからお誘いがあったので,ドクターヘリコ(アンビュランス・ヘリコプター)の添乗メディックトレイニーの資格で参加させていただきました。ヘリコ空母から発進して,離島上空でラペリングして患者のメディック救命措置(症状安定措置),ホイストで患者ヘリコ収容,飛行中の機内でドクター救命手技という流れの訓練です。
 沖ノ鳥島*1南硫黄島*2のようにヘリコが着陸できない離島で上陸用舟艇では救命間に合わず,ヘリコは空中給油をしてロングレンジで非上陸収容,しかも,患者が暴れて心肺停止状態となり収容に手間取るのでヘリコの搭載燃料が危ない……という凝ったシナリオで,その上,患者は現地政府の高官で日本語とフランス語しか話せないというおまけまでつきました。
 ハーン,それで私を中将が誘ったな,いやまてよ,私を誘うためにネイティブ言語をニューカレドニア北部*3のように日本語とフランス語にしたんかい!と後で思いましたけど(爆。
 メーキャップした患者役軍曹はカタコト仙台弁と流ちょうなフランス南部アルル訛りで大騒ぎして心肺停止,そしてメディックダミー君にボディーチェンジして,蘇生後に腹部膨満と不整脈での頻脈と(よくできたCPU制御医療用ダミー君!)救命救急メディック泣かせの状態でした(汗。
 これも人命救助の最前線で遭遇した場合を想定し,「訓練の流汗量が(救命に)勝利する」を合言葉に黙々と想定外の事態勃発にもマニュアル通り対処してダミー君の症状が機上でも安定し,ヘリコ空母の医務室での緊急開腹手術にも成功したそうです(ダミー君のCPUが施術手技を自動的に採点したとか)。
 エクセサイズ・デブリーフィングの後,ヘリコ空母で供されたステーキ(USネイビー*4の戦闘力の源)が美味でした。*5

*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%96%E3%83%8E%E9%B3%A5%E5%B3%B6

*2:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E7%A1%AB%E9%BB%84%E5%B3%B6

*3:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%89%E3%83%8B%E3%82%A2

*4:空母は戦闘機やヘリコが主役ですが所属は海軍です。私はエアフォース・アンビュ添乗メディックトレイニー・オナラブルの身分でエアフォース軍医と共に統合機動部隊で参加しマスタ

*5:軍機の関係でボケた内容で恐縮です<(_ _)>