2009-11-08から1日間の記事一覧

最終笑論

本文事例は,判例にインスパイアされただけのフィクションであり,実在の個人・故人や団体とは関係ありません。 刑法の講壇事例と論理的整合性を貫徹できない点は,何故かもどかすいwと感じるのは私だけでありましょうか。(。_・☆\ ベキバキ 医学部受験コ…

補 論

因果関係の事例問題では,何もABの2人が2個の行為を格別にしなくてもよい。行為者Aが2個の行為を順次実行すればいいからである。たとえば,次の事例である。*1 (1) Aが,Vを殺害しようと企て,先ずゴルフクラブでVの頭部を殴打して失神させ,次いで…

真面目な結論

重畳的因果関係(択一的競合)の場合は,「行為を全体的に考察して」というマジックワードで修正して,条件関係を肯定して因果関係を認める(AB共に既遂)。累積的因果関係(加算的因果関係)の場合は,条件関係を肯定し,「予見しがたい偶然事情が作用し…

真面目な考察

重畳的因果関係(択一的競合)の場合,Aの行為がなくても(Bの行為で)Vが死ぬし,Bの行為がなくても(Aの行為で)Vが死ぬ。つまり,Aの行為もBの行為も致死結果との間に条件関係がないから因果関係が認められない。すなわち,Aも殺人未遂,Bも殺…

私的笑的回答

(4)事例と(6)事例は,どっちにしろ汽車等転覆破壊の未遂罪と殺人未遂罪である。なぜなら,現行の電車(動力者)には,デッドマンスイッチがついており,力行ハンドル(自動車のアクセル)の握持力がゼロになって30秒経つと警告ブザーがなり,その状態が更…

累積的因果関係

さっきとは逆で,AとBが無関係に同時にVを殺害しようとしたが,どちらの単独行為でもVが死ぬ可能性がなく,ABの行為が相まって初めてVが死亡した事例である。*1 *2 (5) Aは致死量未満と知らずにその毒をVに飲ませ,その後Bも同様に致死量未満の毒…

重畳的因果関係

AとBが無関係にVを殺害しようとして,いずれも拳銃を発砲して,Vが死亡した場合などである。つまりABどちらの単独行為でもVが確実に死ぬが,それが共犯関係なくして同時に行われた場合である(択一的因果関係ともいう。)。その変形バージョン事例も…

因果関係

冒頭注 本稿は私の勉強途上の覚書でドラフト段階なので,まだ基本概念定義にかなりの混乱があるから(ゴメソ),読む方は注意して読んでください。 因果関係と言っても,「はぁ〜親の因果が〜子に報い〜」という因果応報の世界ではない。行為と結果の因果関…