実はダブスタ

 と言っても某弁護士のことではなく,民主主義と人権保障大国のアメリカです。

  • 米国は「我々は自明の真理として人が自由かつ平等に出生したことを確信し……」と独立宣言で高らかに唄いあげながら,アフリカ系住民は肌の色だけで奴隷制度が存在していた。
  • リンカーンが「奴隷解放宣言」に署名して,暗殺の脅迫手紙が多数送り付けられ,実際,南部主義者の狂信者に暗殺された。
  • アフリカ系住民の権利平等化を図る公民権法に署名したのは,JFケネディが最初であるが,それは,アメリカ建国史で初のWASPでない大統領のときであった(JFKはアイルランド移民の子孫で,アイリッシュ系のカトリック)。
  • 2000年ころに総括された犯罪統計では,1977年に死刑が復活した後に限っても死刑判決を受けて執行された被告人の約80%はアフリカ系に偏っていた。*1

 このように,米国は,建国時も,南北戦争時も,1970年代も,肌の色で人種差別を平然と行っていた国なのです。法の下の平等を語る資格があるかという(以下略)。
 で……

捏造「白人差別発言」の黒人女性、復職へ
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100722-OYT1T00875.htm
>米農務省の黒人女性官僚、シャーリー・シェロッド氏が「白人差別発言」を行ったとして事実上解雇された問題で、ビルサック農務長官は21日、問題の発言が映っていたビデオが捏造(ねつぞう)だったと認め、同氏に謝罪した上で、復職を要請した。

 人種差別は,「逆人種差別の捏造」というかたちで,今も健在な国。*2

*1:http://www.incl.ne.jp/~kazuo/aijapan/2003/030421.htm

*2:日本にも「藁人形戦法」という一種の発言捏造・印象操作が得意な某弁護士が健在なので,アメリカを笑えません