そして

上層部に『問題ない』 最高検 前特捜部長ら聴取 2010年9月24日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010092402000040.html
>大坪前部長らは前田容疑者から、FDのデータ書き換えについて報告を受けた後、調査せず公表もしなかった。最高検は大坪前部長らから、書き換えが証拠隠滅に当たるという認識の有無や、改ざんを隠ぺいする意思がなかったかなどについて聴いたとみられる。今後、大阪地検小林敬検事正や玉井英章前次席検事(現大阪高検次席検事)らからも事情を聴く方針。

 部下も部下なら上司も上司…………と言いたいところですが,証拠隠滅という考えられない重大職務犯罪を敢行するような検事を監督するのは至難の業かもしれません。上司も被害者かも。検事本人には,適法行為の期待可能性も違法性の意識の可能性も(責任の本質),当然あったわけで本来は「弁解の余地なし」でしょう。だから,タイムスタンプを確認して誤ってタイムスタンプを変えてしまったかも,という弁解を尽くしたのだと思います。
 タイムスタンプ変更ツールをダウソして無許可で私物パソコンを職場に持ち込んで「タイムスタンプが変更になって」第1回公判をまたずに郵送返却した,という外形的事実からは,下手な言い訳ですけど。ウインドウズ・エクスプローラで右クリックすればだれでも簡単に「プロパティ」画面でタイムスタンプを見ることができるのですから。タイムスタンプ変更ツールをダウソする能力がある検事が右クリックでプロパティが見れることは知らなかったなんてことないでしょう。