善意が無駄にならにボランティア心得
僭越ながら善意の空回で大迷惑にならないように記載します。
私は,こう見えても米国で,幼少期に森林警備隊プライマリ隊員でしたし,高校時代に渡米して自費で空軍予備役プライベート訓練課程を経ています。*1
【最低限の私見】
- 自給自足で風雨降雪下露営(ビバーク)
- 1週間分の食糧飲料,非常用災害備品,露営用の服装とポンチョ(雨カッパ),最低限の医薬品等はバックパックに詰めて持参です。1週間は風呂もシャワーもないと覚悟して行きましょう。
- ボランティアは待機が仕事
- 混乱した被災現場では新参ボランティアはかまってもらえません。どんなボランティアができるか,どこへ行くべきか,などの指示は1週間も待たされることがあります。
- ガンバリズムは迷惑をかける(体調管理は自己責任)
- 日本人の良きワーカフォリックは震災現場で迷惑をかけます。体調管理は自己責任で,ガンバリズムでQQ車となっては現地で迷惑をかけるお荷物でしかありません。だいいち脱水症状や過労で二次災害死されたボランティアの先例が現実にあります。
- 被災援助品は「水とラジオと電池」
- 乾パンなどを日本人はすぐに思い浮かべますが,喰わず状態でも1週間はヒトは持ちます。脱水症状は3日で死亡です。助けが来るか他はどうかなど情報不足でパニックが起きます。水と情報が絶対的に不足するので,これくらいは持参されると現地で大歓迎されます。最も必要とするイクイップメントを現場に運んだだけでも,ボランティアとしての価値があります。*2
- 現場にやたら電話をかけない
- 大混乱状態の現地に電話しても邪魔になるだけです。ボランティアに行きたいなら,「あなたが今いる地元の公的機関」に問い合わせてから,現地周辺に向かってそこで待機しましょう。待たされますよ。それがボランティアの仕事。
過去の先例先史↓を見てみましょう。
2011年03月13日 16時16分09秒 遠くからでもできること、すべきでないこと、被災地の人々に迷惑をかけず助けとなるための行動法まとめ
http://www.google.co.jp/url?sa=t&source=web&cd=1&ved=0CBkQFjAA&url=http%3A%2F%2Fgigazine.net%2Fnews%2F20110312_how_to_help_your_loved_ones_from_afar%2F&ei=PCaETfXmC5GivgO467ziCA&usg=AFQjCNH_jdbqlqYP8X1omqpCwyJh18gp5Q&sig2=Ld-NM_1mAtBohdekwAZYMg
【再掲】災害現場の困ったちゃん!? ボランティアに求められる自己責任の大原則
http://www.cyzo.com/2011/03/post_6817.html
(3/20 追記)
モンスター・ボランティアにならないために心得ておきたいこと 2011.03.16 16:00 by 福島はるみ
http://www.myspiritual.jp/2011/03/post-2821.html
>以下は、阪神大震災で被災された経験がある、西宮市議会議員・今村岳司さんのブログ3月13日の記事より。長文になりますが、一部ご紹介したいと思います。統制もとられておらず装備もなく訓練も受けていない『ボランティア』はただの野次馬観光客です。何の役にも立ちません。……手ぶらのボランティアは、被災者が食うべきものを食い、被災者が飲むべき水を飲み、被災者が寝るべきところで寝るのです。完全に現場指揮に従うのであれば、しかも生き地獄での救援活動に耐えうる技術と精神力を備えているのであれば、行ってこればいいと思います。
要はプロに任せることです。……彼らはプロとしての技術を持っていましたし、彼らは私たちに感謝されることなど求めていませんでした。被災地に必要なのは、プロだけです。
みなさまの善意が有効な災害救助活動に役立つように願います。o(_ _*)o暴言多謝。