医療事故訴訟の動向

2011/12/19 law:医療事故訴訟は患者側勝訴率が激減とのこと
http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2011/12/law-7a53.html

j-castニュース:医療訴訟は「冬の時代」 患者側の勝率はガタ落ち
http://www.j-cast.com/2011/12/18116230.html
明治36年 (1903年) に東大産婦人科助教授がガーゼを取り忘れで訴えられたのが最初で、これまでを5期に分類した。70年代後半から「医療理解期」、90年代の「患者の権利台頭期」を経て、08年の福島県大野病院事件をきっかけに「冬の時代」だという。一時期の患者側の勝率4割から今は1割台に低迷している。

>これだけではその原因分析を行えるものでもないが、いくつかの可能性が指摘できる。
>一つは、医療事故において患者・遺族の救済が急務との認識が一般的だった時代から、医療崩壊の原因に過剰な医療事故責任の追及が指摘され、しかも刑事事件として立件された中には無罪となったものもあり、医療事故訴訟に対する一般的な見方が変化したということが挙げられる。
>また医療事故訴訟の迅速化が事実関係の究明不足を招いて、認容率が下がっているというシナリオも考えられる。もっともその裏付けとなる資料はないので、単なる可能性だし、迅速化のペースも上記の統計によればそれほど無茶な訴訟運営をうかがわせるような数字には見えない。個別のケースでは問題があることもあっても、全体傾向として粗雑な審理とはいえなさそうである。
>医療事故の迅速な解決のために、わざわざ専門委員制度を一般民事訴訟法に導入したのだが、これが活用はされていないということをTwitterの書き込みで見かけた。折角の制度であるだけに、事実とすれば改善方策が検討されるべきだ。

 サイバー法が専門分野で亡父も心酔していた町村教授の記事紹介と分析です。私としては,分母に占めるDQNクレイマー訴訟(O病院のように医師と病院を叩けば事故保険や自治体経由の金が出る)が増加して請求棄却率が増えただけのような感じを受けましたが,さて。