薬物制御

60歳医師、覚醒剤所持容疑 大阪、警官に幻覚訴え逮捕
http://www.asahi.com/national/update/0129/OSK201301290027.html
>淀川署によると、逮捕容疑は27日午前10時55分ごろ、自宅マンションでポリ袋に入れた覚醒剤約1グラムを所持した疑い。■■容疑者が27日朝、署に相談があると電話し、駆けつけた署員に「家が見張られている」などと幻覚症状を訴え、覚醒剤を差し出したという。
>■■容疑者は大阪府高槻市の病院に、常勤の内科医として2001年から勤務していた。この病院によると27日は非番だったという。事務局長は「事実関係を確認し、厳正に対処する」と話している。

 一般の方はご存じないと思いますが,米軍はベトナム戦争の教訓*1からドラッグ・コントールに意を用いていて,新兵の必須講習になっています。*2 優秀な兵士ほど繊細でテンパるとドラッグの誘惑に弱くなるという調査結果に基づき,そこは統計と費用対効果の権化の冷静なUS文化で,兵士の訓練人数を増加するよりはドラッグ被害極限措置(ダメージ・コントロール)の方がコスパがよくてしかも効果的だからです。*3
 この先生もおそらく繊細で優秀な医師だったから薬物災禍に手を出したものと思います。薬物災禍から老医師がエクソダスできることをお祈ります。

*1:ベイジン・ドラッグ・ストラテジへのカウンターです

*2:アルコホリック・コントロールは下手で頭が痛いですが(汗

*3:それだけドラッグが大衆化してしまった薬物汚染大国でもありますが(汗。米国TVドラマ「ビバリーヒルズ高校生白書」でも薬物災禍が普通のプロットででてきます