第三の巨星落つm(_"_)m

「僕は落第生」…挫折感から生まれた文学 病を押して書き続け 2013.1.29 20:48
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130129/art13012920490012-n1.htm
>小学校では6回転校を繰り返した末不登校に。旧制高校の受験にも失敗した。戦時中は、本人いわく「だめな陸軍二等兵」。20代で終戦を迎えると脊椎カリエスに苦しみ、自殺を考えたこともある。医療費もなく寝たり起きたりの生活。病床で腹這いになって「ジングルベル」などの初期作品を脱稿した逸話は有名だ。
>「書くというのは考えることと直結しているようで苦しい方が多い。ペンに力がこもるのは悲しみに体が動かされるとき」と、平成13年10月の本紙のインタビューで語っている。そんな若き日の挫折体験は、芥川賞受賞作「悪い仲間」などに顕著な対象への低い目線と、老いや病気など人間が避けては通れない問題に向き合う作風をはぐくむ。……
>「病気のデパート」と自身が振り返るように30代ではリューマチ熱、50代末期からはメニエール病、60代半ばには胆嚢炎から心筋梗塞(こうそく)を併発。晩年のカトリックへの入信は、戦後の屈折を見つめ、描き続けた末の決断だった。
>文壇の重鎮だったが洒脱(しゃだつ)な語り口で常に周囲をなごませた。湿っぽさの少ない端正な文章は作家の村上春樹さんも敬意を表わすなど、後進にも影響を与えた。

 亡父が敬愛してやまない作家大先生でした。自分の人生行路とダブったのだと思います。遠藤周作先生と同じように。「真理は汝を自由にする」*1。黙祷。

*1:パパリン「病気は汝を偉大にする」