模倣犯の出現

秋葉原事件のようにする」マツダ11人殺傷
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100623-OYT1T00109.htm?from=top
広島市南区マツダ本社工場に22日朝、乗用車が侵入し、男性従業員を次々とはねて1人が死亡、10人が重軽傷を負った事件で、殺人未遂容疑などで現行犯逮捕された……容疑者(42)が県警の調べに、動機について「マツダに恨みがあった。(17人が殺傷された)秋葉原事件のように、包丁でむちゃくちゃにしてやろうと思った。車を止めて包丁を振り回すつもりだった」と供述していることがわかった。
>……の実家では、……容疑者の父親が、集まった報道陣に「申し訳ないと思っています」と頭を下げた。(2010年6月23日11時04分 読売新聞)

 犠牲者の方にあらためて黙祷を捧げ,被害者の方たちの一日も早い回復をお祈りします。高校生のとき,美人過ぎる検事さんが,某事件の論告で「模倣犯の出現を防止するためにも被告人を厳罰に処する必要がある。」と述べてたのを聞いた記憶があり,「模倣犯って,ほんまかいな」とそのときは思っていましたが,そのナマ実例を目の当たりにするとは,自分の浅学の至りが身に染みました。
 そして,最近は犯人のご両親が謝罪する場面をマスコミで見るようになり,昔の父と娘の会話を想起してしまいました。

娘「成人犯人がどんなに悪いことしても親に責任はないよね。」
父「法的責任ならないやろな。道義的自責の念ちゅうマスコミ罰や」
娘「マスコミの追及は両罰転嫁罰か五人組みたい」
父「ちゃうやろ,製造物責任か管理責任のつもりやろ」
娘「……」
父「お前が変なことしたら,(自分は)クビやろなー。」*1
娘「するわけないじゃん,プンプン」
父「(犯罪者は)犯罪前に皆そう言うさかいなーぁw」

 だけど,パパリンの顔は笑っても眼は笑ってなくて,突き付けられたマスコミのマイクの前で沈痛な涙声で謝罪の言葉を口にする父親の映像(顔はマスキング処理されていた)を見つめていました。案外「親の製造物責任と管理責任」を本気で自分のこととして分析していたのかもしれません。

*1: もちろん公務員法で懲戒免職となるわけではなく,いたたまれず依願退職に追い込まれるという意味での発言だと思います