プランB

 「はやぶさ君」ミッションにボランティア(無償支援要員)として参加したキメイラおじ様によれば,「はやぶさ君」を燃え尽きさせないで,地球の人工衛星軌道に投入するプランBがかってあったそうです。その一部は報道発表されています。
 しかし,(1)カプセルの帰還に慎重を期すため,(2)NASAから要請があった超高速大気圏突入実験の至近データ採取を優先する,(3)残燃料や姿勢制御や満身創痍から人工衛星軌道への投入が困難などの理由から断念されたようです。
 このプランBは,当初は4年・実際は7年ぶりに帰還する「はやぶさ君」を燃え尽きさすのは忍びないというエンジニアのみなさんの総意に支えられてプランニングされたようです。

はやぶさ (探査機) 1 概要
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%B6%E3%81%95_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)#.E6.A6.82.E8.A6.81
>当初の計画通りなら、再突入の約10時間前に月軌道程度の距離で試料カプセルを分離[6]した後、はやぶさ本体は突入軌道から離脱して別の目標へ向かうことも可能だった。しかし化学スラスタが使えなくなって急激な軌道変更が不可能になり、また精密な姿勢制御に困難を伴うようになったことで、カプセルが市街地に落下する心配も生じた。このため、地球になるべく近付いてからカプセルを切り離す計画に変更され、結果として当初のような延長ミッションは断念された。