供述証拠vs客観証拠

スイス脱線、運転士「レールに異変」…地盤調査
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100727-OYT1T00031.htm?from=nwla
>【ブリーク(スイス南部)=平本秀樹】スイス南部で発生した観光列車「氷河特急」の脱線事故で、……26日夕(日本時間同日深夜)、記者会見を開き、事故当時の運転士が聴取に対し、レールに異変があったと供述していることを明らかにした。

             V S

スイス「氷河特急」脱線、運転士が速度超過
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100730-OYT1T01126.htm?from=y10
>【ブリーク(スイス南部)=平本秀樹】……スイス政府の事故調査当局と事故を起こした鉄道会社「マッターホルン・ゴッタルド鉄道」は30日、「運転士が速度超過で運行していた」とする事故原因の暫定調査結果を発表した。
>現場のカーブの制限速度は時速35キロ。だが、30日記者会見した政府当局者によると、事故車両の速度記録計を解析した結果、最終車両がカーブを曲がりきる前に時速56キロまで加速しており、その結果後方の車両が脱線したという。
>当局者はまた、事故当日の現場は風も強くなく、気象条件の影響はなかったと指摘。事故車両の車輪や車体にも問題は発見されなかったほか、線路も専門家が調査した結果、異状は見つからなかったと説明した。(2010年7月30日23時08分 読売新聞)

速度超過で脱線、「人為ミス」認める スイス列車事故 2010年7月31日0時3分
http://www.asahi.com/international/update/0730/TKY201007300554.html
>【ブリッグ(スイス南部)=稲田信司】スイス南部バレー州で起きたアルプスの観光列車「氷河特急」の脱線事故で、連邦政府の公共交通事故調査局(SEA)は30日、運転士による速度の出し過ぎによる人為的なミスで事故が発生したとする暫定的な調査結果を発表した。
>SEAの説明によると、……機関車の記録計などを詳細に分析したところ、列車は制限速度の時速35キロを少なくとも10キロ超えて現場を通過し、その後、最高56キロまで加速していたという。
>SEAの責任者コベルト氏は……運転士が速度を出し過ぎた理由について「本人はわからないと言っている」としている。
>運行会社マッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)側によると、列車は事故時点で予定時間よりも約10分遅れで運行していたが、「制限を超えて速度を出すことは、いかなる理由があっても厳禁となっている」と説明。……
>……運転士が「レールがゆがんでいて何もできなかった」と証言していることが明らかになっていた。だが、コベルト氏は「脱線に関係するほどのゆがみは認められなかった」と断言した。
>また、事故当時の天候については、気温は12〜28度、風速は秒速3.3メートルで、ともに運行に支障をきたす水準ではなかったと結論づけた。さらに、地質専門家の分析の結果、現場の地盤に異常はみられなかったという。

 自己保身の弁解供述は,客観証拠で容易に覆される見本かな。だから供述証拠は,裏付け捜査で吟味しないと,軽々しく信用してはいけないと思う。