三題記事

厚生、国民年金:09年度決算を公表 いずれも赤字に 2010年8月10日 19時25分
http://mainichi.jp/select/today/news/20100811k0000m010033000c.html
>……景気の低迷による雇用悪化の影響で保険料収入が減少し、厚生年金は7734億円、国民年金は2251億円の赤字となった。……一方、積立金の市場運用益(計9兆1850億円)が過去最高を記録したため、時価ベースでは厚生年金4兆1072億円、国民年金も3195億円のプラスとなり、積立金残高は厚生年金120兆7568億円(前年度116兆6496億円)、国民年金7兆5079億円(同7兆1885億円)といずれも増加した。

厚生年金3年ぶり黒字 09年度収支、運用改善で 国民年金も4年ぶり 2010/8/10 23:08
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E3E2E2E1838DE3E2E2EAE0E2E3E29797E0E2E2E2
厚生労働省は10日、サラリーマンが加入する厚生年金と自営業者らが加入する>国民年金の2009年度決算を発表した。時価ベースの厚生年金の収支は7兆8474億円の黒字、国民年金も3042億円の黒字だった。運用が好調で厚生年金は3年ぶり、国民年金は4年ぶりの黒字になった。ただ運用益の影響を除くと、厚生年金・国民年金の収支は支払い超過だった。

年間平均給与、710万円=独法職員、前年比20万円減
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010081000894
行政改革推進法は各法人に、06年度からの5年間で人件費か人員数を05年度比で5%以上減らすよう求めている。同法の対象の98法人のうち、人件費削減を選択した82法人の06〜09年度までの4年間の平均削減率は1.5%で、前年度までの2.9%から縮小。労働者健康福祉機構国立病院機構が医師や看護師を増員したためで、この2法人を除けば8.7%だった。人員削減を選んだ16法人は、同期間中、10.5%削減した。(2010/08/10-19:00)

公務員ボーナスは2年連続で引き下げ 人事院勧告(08/10 10:54)
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/200810024.html
>勧告によると、国家公務員一般職の今年のボーナスは、月給の3.95カ月分となります。ボーナスが4カ月分を割り込むのは、1963年以来47年ぶりです。また、月給も40歳以上で平均0.1%、56歳以上ではさらに1.5%引き下げるよう勧告しています。実施されれば職員の平均年間給与は9万4000円減ります。

 財政危機の中,民間と同程度に公務員の賃金カットは当然のように求められます。しかし,一般の方はご存じないでしょうが,古くは高度成長期末期も,一番近いバブル期も,民間が賃上げボーナス大判振る舞いを謳歌しても,公務員はインフレ抑制の錦の御旗で,民間の半分も俸給は上昇してないそうです。倒産失業や整理解雇のない身分保障の代償だ(「フリンジベネフィット」だぁorz*1 )と不満を抑えて自分で自分を慰める公務員も多かったとか。*2
 私たち大学生は,高度経済成長もバブルも産まれる前なので知りません。産まれてから,ずーーーーっと,長期構造的不況とか失われた10年とか,不況だけを体験学習して「好況」とか「高度成長」とか「安定成長」ですら全く「不知」「無知」なんですから。好況を知らない10代と20代*3。好況や好景気なんて,高校社会科の政治経済や大学の経済学(経済原論)の紙の上の世界,おとぎ話の神話みたいなものでピンときません。

*1:本来の言葉の定義↓からはズレますが「倒産なき身分保証」が一種の非課税利益という比喩(皮肉)として把握していたようで。なお,http://note.masm.jp/%A5%D5%A5%EA%A5%F3%A5%B8%8E%A5%A5%D9%A5%CD%A5%D5%A5%A3%A5%C3%A5%C8/

*2:出典:パパリン日記

*3:パパリン日記を読む限り,高度成長期やバブル期は,それなりに日本全体がオイシイ時代だったらすい。その末期から直後の公害,交通戦争,狂乱物価,XXショックとか,バブル崩壊,失われた10年地獄とか,があったにしてもですが