未必的故意の不作為犯

母親を殺人容疑で再逮捕 大阪・2児遺棄 2010年8月11日
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201008110013.html
>……容疑を認め、「食事や飲み物を与えなかったので2人が死んでしまった」と供述しているという。府警は、……容疑者が男性との交際にのめり込んで子への愛情を失い、長期間置き去りにして衰弱死させたとみている。
>……約2カ月間、一度も帰宅しなかったといい、「2人が亡くなった原因は私にある。私が家を空けている間、自力で食べられないことはわかっていた」と供述しているという。
>……3〜4月ごろに飲食店員の男性と、5月ごろからは会社員男性と交際。男性のもとで宿泊し、2児にコンビニ店で買った食事を与えるためだけに帰宅するようになった。数日間2児を放置したこともあったとされる。
>府警は、立ち寄り先などから……容疑者が最後に部屋を出たのは6月9日と特定した。この時は2児に1食分の食料を与えるためだけに一時帰宅し、エアコンや電気をつけずに部屋を出たという。

 普通の未必的故意(「死んでもしょうがないがそれもやむを得ない」との認識予見認容)とは,ちょと外形的事実も内心の心情も違い,ほとんど計画的確信犯に近いような。子供が自力で部屋の外に出れないようにして飲食物が枯渇するまま約2カ月弱も放置……(以下略。
 他社の記事では,被疑者が子供を最後に置き去りにした以後の被疑者の言動を,被疑者と会った関係者の取材やmixiブログの記載を基に詳細に報道してますが,他界した幼い被害者兄弟が忍びなくて……割愛します。(T_T)