国債格下げ考

S&P担当者、「政治に明るい展望描けず」国債を格下げ
税や年金制度改革で「政治的妥協が必要」 2011/1/30 3:14
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819694E0EBE2E29C8DE0EBE2E3E0E2E3E39797EAE2E2E2;at=DGXZZO0195164008122009000000
>米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のアジア国債担当・小川隆平ディレクターは29日までに日本経済新聞に対し、日本の長期国債の格下げについて「日本は政治に対する明るい展望を描きにくい」と語った。格下げ後の見通しを「安定的」とした理由は「日本企業の収益力が高く、対外純資産もある」などと説明した。
http://www.nikkei.com/news/image-article/dc=1;g=96958A9C93819694E0EBE2E29C8DE0EBE2E3E0E2E3E39797EAE2E2E2;bf=0;ad=DSXBZO2251780030012011I00001;R_FLG=0;z=20110130

日本の借金時計
http://www.takarabe-hrj.co.jp/clockabout.html
リアルタイム財政赤字カウンター 10
http://www.kh-web.org/fin/

 このブログは,いろいろな政治的立場や宗教的立場の方が閲覧されるので,可能な限り政治的中立性と宗教的中立性を維持し,客観的な法適合性判断と争いのない客観的事実に絞って記述するように努めています。特に立法裁量(政治論政策論)は民主主義の大事な立憲民主制過程ですから,そのバックグランドとなる立法事実*1の提示に留めるという意味です。
 ただ,立法裁量の妥当性合憲性は,立法の各条項(要件事実や法的効果)を支える社会的事実の有無・意味内容は,このブログを見ている各界の専門家の方々の専門的分析がなければ判断できないので,私個人は法的分析に留めて疑いようのない事実は指摘したいと思います。*2
 これは,「財政均衡増税と行政サービスの低下を受け入れるしかないのでは」という,私の「馬鹿の考え休むに似たり」という愚考に対し,「デフレ脱却をしなければ無駄である」旨の指摘を「匿名希・望」さまからいただいて↓,その思いを強くしました。

http://d.hatena.ne.jp/hascup_jr/20110126#c1296157011
hascup_jr 2011/01/28 04:36
匿名希・望(2011/01/27 20:16)さま
>正直いうと、優先順位的にはデフレ脱却しない限り、経済全体のパイが縮小し続けますから、その中でどう財政均衡を取り戻そうとしても無駄です。……
増税による国債償還はインフレで代用可能(実質、金融資産に対する資産課税)であり、今デフレである以上は、少なくとも増税より優先度の高いオプションですよ。……
>というか、アメリカ政府とFRBは正にこのような政策を取っている訳ですが。
 そうなんですか。φ(。_。*)メモメモ。勉強になります。ありがとうございます<(_ _)>。

 「10万PV通過」*3でも書いたとおり,いかんせんエラソーにエントリを書いても,所詮は若干二十歳の一介の法学部生という未熟者ですから,間違いや妥当でない記述には遠慮なくご指摘をいただければ助かります。皆様よろしくです。<(_ _)>多謝。