フェイルセーフ

 失敗学やリスクスマネジメントなどと硬いことを言わなくても,人間はミスや失敗(フェイル)をする動物です。成功とは多数の失敗(試行錯誤)の積み重ねの末にたどり着くものです*1統計学的にも産業心理学的にもミスやフェイルは一定の確率で不可避です。どんなにフェーズスリーに意識レベルを覚醒させることを努めても,容易に午後1時はフェーズワンつまり居眠り状態に高度の確率で陥ります。特に思春期や中高年で顕著です(汗。それは「ゼットディーの歌*2」を毎朝の朝礼で唱和しても防げるものではありません。
 リスクス・マネジメントの始祖鳥のような偉人が,失敗を防ごうとしてもゼロにならず苦吟していたある日,妻がコーヒーを溢したがパジャマやスーツでなく普段着のジーンズの上だったので,大火傷も負わず出勤着に支障もなかったことから,はたと膝を打って「そうだ,失敗しても大丈夫なようにすればよい」とヒラメキが浮かび,同時に膝に打撲傷を負ったそうですw。これがフェイルセーフ(失敗してもダイジョーブ)の発案の都市伝説です。*3
 電源ケーブルは,いつか誰かが足に引っ掛けてプラグがコンセントから抜け落ちる失敗が生じます。失敗しても大丈夫なように,ノートパソコンの様にバックアップ用のバッテリーを搭載するか,コンセントとケーブルをもう1回線ないし2回線を増設して予備回線を設けるとよいでしょう。アポロ計画でわかるとおり三重系が全部止まるのは千年ないし数十年に一度の大震災や大事故くらいで生還可能です。失敗してもダイジョーブ。

*1:チャーチル格言集からパクリ的インスパイア。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%AB#.E8.AA.9E.E9.8C.B2

*2:ZD運動つまりゼロ・ディフェクツ・ムーブメントという生産現場における作業改善運動で,日本のTQCやカイゼンの御祖先と言われているもの。http://ja.wikipedia.org/wiki/ZD%E9%81%8B%E5%8B%95 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%81%E8%B3%AA%E7%AE%A1%E7%90%86 http://ja.wikipedia.org/wiki/TQC http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%B9%E5%96%84

*3:この都市伝説は数十もあり,未だ定説がありません。オネショと尿漏れパンツ説,振られた時の二股説,筆箱鉛筆数本から消しゴム複数説……等も一部で有名です。