多重防護冗長性

装置の電源抜け患者死亡、宮城県 県立病院で80代男性
http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011072601001030.html
>……入院していた80代男性患者の心肺維持装置の電源コンセントが抜け、その後男性が心不全で死亡したと発表した。
>センターによると、……心肺維持装置をつけており、24日午後7時ごろに電源が抜けていることを知らせるアラームが鳴ったが、看護師がどの装置から音が出ているか特定できず容体が急変。その後も装置の再起動に手間取り、約2時間後に死亡した。

 今回の大震災と原発事故や中国高速鉄道事故で著名となりましたが,人命にかかわる機器では電源等の多重防護が不可欠で冗長性(冗長設計*1 )が必須です。コストの関係もあるので一概には言えませんが,アラームだけでは足らずバックアップ自立式予備電源(蓄電池や自家発電)が備えられていたらと残念に思います。犠牲者の方に黙祷<(_ _)>。
 それにコンセントとプラグは物理的摩擦力だけで圧着しているだけなので,テンションがかかれば容易に抜け落ちて外部電源ロストに容易に至ります。今のノートパソコンはモバイル用バッテリーを内蔵しているから自動的に電源バックアップ機構が作動しますが,デスクトップマシンだと,外来者がコンセントに足を引っ掛けて電源断で数時間にわたる作業が一瞬でパーということもまれにあります。*2

*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%97%E9%95%B7%E5%8C%96

*2:高校時代のσ(^_^)がキメイラおじ様の職場に遊びにいってやらかしました。ですが,さすがおじ様で,データの3分間ごとの自動バックアップ仮保存システムを組んでいたので,約1分間のデータロストの被害で済みました。その変わり,多重防護(multiplexing-protected)と冗長性(Redundancy)のオコゴト授業をたっぷり1時間も拝聴するはめとなりました(汗