中枢にこそ公益を!

デフレの本当の怖さはこれだ!自己保身に走る日本の中枢
http://diamond.jp/articles/-/14363?page=4
>大学もTV局も淘汰の時代に入った。大学教授やTV解説者の生き残り競争はその道のプロの間でも激しい。政治家経験だけで、簡単にそんな職につくことはできない。
>官僚もそうだ。再就職の機会が見えない現在の日本で、つぶしのきかないドメスティックな作業に明け暮れている。日本の問題の本質を理解しそのための解決策も殆どの官僚が理解している。自ら身を切る行財政改革や大胆な地方分権や規制改革やグローバル化を軸にした改革が必要なことは認識している。しかし、それを言い出せば、自らの立場や仕事に差し障る。落選を極度に恐れる政治家にそんな大胆な提言もできない。しても意味がないことはわかっている。
>つぶしのきかない人たちが力を持っている。彼らに身を切ってもらう改革が必要だ。しかしながら、その改革自体を計画し決定できるのは政治家であり官僚である。彼らには守るべき家族もある。つぶしがきかず、自己保身に走るしかない。彼らは自らの市場価値のなさに気づいている。特にデフレで経済が縮小している日本で中途半端な専門性しかもたず、グローバルでない自分たちに、たいしたことはできないことは気づいている。自分たちが作り上げてきた日本のせいで自分たちが困っている。
>日本という国家は継続される。どこかで転換点を迎えるなら、どこかの世代が犠牲になるしかない。隣の韓国でも97年のIMF危機で当時の財閥や政治家の多くが憂き目にあった。しかし、そこから国家が盛り返し、違う立場でたくましく立ち上がった元財閥オーナーや政治家もいる。政治家や官僚も扶養家族を抱えている家庭人であることはわかる。それ故に職の安定を目指すこともわかる。ただ、国家のために働くことで給料をもらっている人間が、国家のために身を切らず、多くの人が犠牲になるまで、自己保身に走るべきか。少なくとも、自らの雇用機会が増えるべく、デフレを脱却する政策から始めるべきではないか?
>むやみやたらに彼らをメディアを通じて批判しても何の解決にもならない。彼らのインセンティブを変える小さな改革を積み上げていくしかない。今後の連載でその改革について触れていきたい。

 私は公務員の子弟として育ち,思春期ころから亡父が上層部や同僚からやっかまれて飛ばされるのに付き合いました。私が幼少期のころから,ドクターヘリコやパンデミック…(中略)…政策で独自の見解を唱えて自己保身がらみの恫喝に屈しない亡父が,中枢から奇人変人扱いされているのが薄々わかってきて,だけど亡父の周りには省庁を超えた天下国家を憂得る亡父の同世代公務員が自宅に集まり政策検討をしているのを目にしていました。