3.11追悼&首都地震リスク

 東日本大震災で犠牲になられた方への黙祷を捧げます。m(_ _)m
 残された私たちの使命は,個々人ができる範囲で,追悼の念に基づく被災地復興と新災害への備えだと思います。

首都直下地震震度7を予想…「6強」見直し 文科省
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120307k0000e040143000c.html
>研究チームは07年度から首都圏296カ所に地震計を新設し、観測した地震波などのデータを解析。その結果、フィリピン海プレートが首都圏を乗せた陸のプレートに沈み込む傾きが考えられていたより小さく、地震を起こすひずみをためやすいプレート境界面も従来想定していた深さ30〜40キロより5〜10キロ浅いことを突き止めた。
>それだけに、今後、国は首都圏地下のプレート境界で起きる地震の想定を、M7級から8級に見直す必要がある。Mは1違うとエネルギーは約32倍になる。被害想定も桁違いに大きくなるだろう。その上で首都機能は維持できるか、検証されなければならない。【八田浩輔】
>◇首都直下地震
>国の中央防災会議が04年、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で近い将来に起きると想定したマグニチュード(M)7級の地震で、発生場所別に18パターンに分類される。このうち東京湾北部地震は想定被害額が最大。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/images/20120307k0000e040134000p_size5.jpg

首都直下型地震の被害想定(概要) 内閣府防災情報のページ 首都直下地震対策
http://www.bousai.go.jp/syuto_higaisoutei/
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/taisaku_syuto/syuto_top.html
http://www.bousai.go.jp/syuto_higaisoutei/pdf/higai_gaiyou.pdf (PDF)

首都直下“危険スポット”は東京湾岸部!「震度7」の恐怖…文科省 2012.03.07
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/photos/20120307/dms1203071128009-p2.htm

 いたずらに不安を煽る狼少年になってはいけませんが,首都圏が地震原発事故のリスクに脆弱であることは,公知となりつつありますが,風化させないためにも認識を啓蒙普及させる必要があると思います*1。その啓蒙普及で,最大規模の地震が来ても1人でも多くの人命が救われるならばと祈ります。プレイ・フォー・ユー(アス)。*2 *3 *4

*1:パパリンが小学生時代に関東大震災から80年の危険,というキャンペーンが張られたことが印象深かったそうですが,30〜40年も経つと見事に風化しており,東海大地震対策しかもてはやされず,阪神大震災を迎えたそうです。そして今般の東日本大震災の無防備リスクが露呈され(以下略

*2:パパリンは,かねてから地震リスクスマネジメントの研究をしていて,関東大震災阪神大震災の基礎資料を基に,東南海地震よりも首都圏の危険性を喧伝して,とくに首都圏のヒトモノ流通のボトルネックになっている小田原(国府津松田断層),浦安(東京湾北縁断層・液状化),八王子(立川断層),その他(関東平野北西縁断層帯等)の要急対策・空路海路確保に警鐘を鳴らして同僚に疎まれ嫌われていますた

*3:そのため,我が家では,私が高校生のときから「大学は大地震ハイリスクの首都圏以外にしろ。医学部なら外国でもいいぞ,ただし奨学金が降りたら。」とパパリンから珍しい真顔で言われ続けました。ママリンが「夢の新興住宅地(お手頃価格)」のキャッチコピーに乗せられて浦安の建売住宅を住宅ローンでねだっていましたが,パパリンは「物流ボトルネック液状化地帯なんて,アホか」と却下し続けました。頭金がわずか50万円で数千万円の住宅ローンすらハイリスクというのも本音だったようですが(爆

*4:その他の出典 (1) パパリン・メモランダム&日記 (2) 地震調査推進研究本部 http://www.jishin.go.jp/main/