説得3原則

 その講義によれば,人を説得する方法論は,大きく3つに分かれ,これを「説得3原則」とか「説得3要素」というのだそうだ。それは,(1) 理性(理論)に訴える説得,(2) 感情(情念)に訴える説得,(3) 利害(得失:損得)に訴える説得である。
 冗談かも知れないが,先生の研究によれば,文学部の卒論で優(A)と良(B)の分水嶺は,(2)感情にどれだけ訴えたかによるそうだ。それに対し,法学部の卒論では,可(C)と不可(D)の分水嶺は(2)感情に訴え過ぎということで,社会科学の中で,一番論理的整合性の(1)理性に訴えるのが法学部卒論の共通項だそうで,これに失敗すると自動的に不可(D)になる傾向があるとか。φ(。_。*)メモメモ
 そして,法学部卒論で,優(A)と(B)良の分水嶺になるのが,予想外だったが実は(3)利害に訴えることだという。これは,別に指導教授と色仕掛け等で取引するということではなく(w,卒論の主題の結論が,当事者の公平な利益と言う利害調整が妥当かどうか,結果の妥当性だそうで,これは心理学から見ると,まさに(3)利害に訴えることに他ならないという。