三代愛読書

 私が本の虫なのは,三代先にさかのぼる……と書いていたらジイチャン(祖父)の父親つまりヒージイチャンも確かそうだ。曾祖父の形見は数冊の本があるが,

  • 我妻榮「岩波全書 民法 I (總則・物權上)」岩波書店,昭和13年初版第9刷,定価八拾銭*1
  • 我妻榮「岩波全書 民法 II (物權下・債權)」岩波書店,昭和13年初版第7刷,定価八拾銭*2
  • 穗積重遠「改訂 民法總論」有斐閣,昭和9年第7版,定価參圓八拾錢

というのがある(*_*)。本好きと法学志向は四代前の戦前DNAからなのかも知れない(汗。
 ちなみに曾祖父は私の出生直後に他界したから写真と形見本の書き込みでしか知らない。なんせ,当時としては珍しく,老人医療費無償の恩恵で90歳まで長生きしたそうだし,徴兵されて大正天皇の直属警衛官を務めた後にシベリア出兵までしたそうだから。
 上記の形見本には「妻の無能力」(旧14条・現削除)までキチンと説明されているし,穗積先生の著書には沿革として古代法やフランス法・ドイツ法・イギリス法・スイス法の簡易な説明が本文に記述されている。亡父がやたらと法の沿革を重視して学者と法源や母源法で議論できたのも,こういう本を読んで育ったからなんだろう。いつもギリシャ法・ローマ法・ゲルマン法・ドイツ法・フランス法が,どうのこうのと口にして教会で聖書の説話をしていたのを思い出す。ナツカシスw*3

*1:我妻ダットサン民法3冊セットのご先祖だあ〜(感激ヽ(´ー`)ノ

*2:物權は質權と抵當權と譲渡擔保を記述。譲渡担保は戦後の慣習かと思ったら戦前からあったんだ(ノ∀`*)ペチ

*3:見方によれば,母源法ヲタクや法源ヲタクといえなくもないっけど,ケケケ