プロファイリング;個人テロル無差別殺人からのサバイバル

 情報が錯綜している段階でこれを書いたり報道したりするのはリスクがあると思いますが,第二第三の模倣犯とその被害を防ぐためには,このような早期に情報伝達が必要かもしれません(巧遅より拙速)。

マツダ工場11人殺傷の容疑者 秋葉原通り魔事件との共通点 2010/6/23 20:21
http://www.j-cast.com/2010/06/23069448.html
秋葉原通り魔事件と共通しているのは、引寺容疑者も自動車関連工場に非正規社員として勤めていたことだ。そして両者とも、孤独で、何かに深い恨みを抱いていた。
>期間社員として働くまで、……容疑者は、同社の関連企業などを転々としていたらしい。新聞各紙によると、広島市内の工業高校を卒業後は、マツダ関連の部品メーカーに入社。約6年半勤めて、1992年に依願退職した。その後は、同社関連の部品メーカーを含めて、派遣社員として複数の会社を転々としていた。08年5月には自己破産したことも分かっている。
>新聞各紙によると、引寺容疑者は、事件を起こす直前に、複数の知人に悩みを打ち明けていた。それは、職場での個人的な人間関係の悩みやトラブルだったという。また、「スピードについていけない」「体力的にきつい」とも漏らしていた。

 これらの報道内容が本当なら,不正規就労を転々とする「孤独な群衆」*1が,人間関係と競争社会の職務不適応で,不満を蓄積させて怨恨に至り,臨界点を超えて爆発した姿が浮かび上がります。

*1:デビット・リースマン著/佐々木徹郎, 鈴木幸寿, 谷田部 文吉共訳「孤独なる群衆 (1955年版)」みすず書房 (1955)ASIN:B000JB55FU