学部横断サークルと学部内サークル

 学部横断サークルと学部内サークルの違いに気付いたことがある。基本はおそらく価値観の同質性の有無だと思うが,私は学部横断サークルになじんで,学部内サークルは自主勉だけで参加している。学部内サークルは視野が嫌でもせまくなるし(特に自主ゼミばっかりやるサークルはそうだ),ヘタをするとセクショナリズムに走る。

  • 刑事法院生のティーチャーが「民事系はすぐ利益調整で妥協するから罪刑法定主義や適正手続き保障の厳しさを知らん」と法律内ですらセクショナリズム発言を真顔でする(近親憎悪?)
  • 公務員になるなら法学系で一般職受験する方が専門バカの技術職より将来有利(私以外の一同頷くorz)

 こういう発言が出ること自体がレイシズムと根っこが等価で問題なんだけどねー。部内サークルの問題点は法学部だけではないらしい。

・新しいビジネスチャンスほど法律が禁止している。何様のつもり?
・法学部なんて,法律と言う無味乾燥な学問に青春を捧げる馬鹿しかいない
・これからは技術立国の時代,法学部出身の放屁(法匪)官僚支配を打破しよう

 ところが,学部横断サークルだと,真逆で,異業種他分野の価値観の違いをお互いに尊重し,むしろ違った価値観までどん欲に吸収し,自己啓発やギャグにも応用している。実際,学際分野が独立した一家をなして社会貢献しています。法医学,サイバー法学,法と経済……。もちろん,学部横断サークルで学部セクショナリズムをモロ出しする人は相手にされずそのうちいなくなるので(自然選択?),異業種他学尊重という大人の価値観をもった人だけが残るという面があるかも知れません。他者を批判して自分の価値感を相対的に上昇させる幻想に浸る,という薄っぺらいプライドの人には向かないサークルかも知れません。