病院再生を喰い物に

所得隠し:医療法人が31億円、元理事も10億円 国税
2010年10月30日 15時6分
http://mainichi.jp/select/today/news/20101030k0000e040071000c.html
>法人に流れた金は6億円余と申告していたが、国税局は「41億円すべてが法人の収入」と指摘。譲渡による理事長の所得税とは別に法人税を納めるべきなのに、意図的に申告しなかったと判断した模様だ。……被告は複数の医療法人に「病院再生を請け負う」と持ちかけ、出資者を紹介。ダミー会社の口座を使うなどして所得を隠していたといい、重加算税を含む追徴税額は約5億円に上った。
>……会は55年設立。北青山の病院は08年春に閉鎖し、同年秋ごろからは法人としての事業を行っていない。また、当時の理事長に、不当利得の返還などを求める訴訟を東京地裁に起こしている。当時の理事長は「長田被告にだまされた」と話している。【加藤隆寛】

 ここまで読み込まないと。ヘッドラインだけ見たら,「医者や病院は不当に儲かる」「土地建物を売却すれば錬金術」という印象操作が横行します。病院乗っ取り屋が再生と称して病院を喰い物にして閉鎖に追い込んだ事件がときどき新聞に出ます。お医者様は「自然体*1で最高の医療の提供」への関心が一番高いので,DQN患者には警戒されても,不正経理や病院喰物屋には無警戒な方が多いので*2,注意が必要なのかも知れません。世の中には人の稼ぎや財産を喰い物にする輩が,密に群がる蟻のように近寄ってきます。*3

*1:普通の世界では「良心的」で「誠心誠意」

*2:失礼ながら,騙されやすい善意の性善説の世界の方が多いと思います。それは本来なら倫理の世界で推奨されるべきなのですが,リスクスマネジメントから見たら,被害者適格なのです。病院再生・医師派遣として怪しげな人物が近寄ってきたら警戒しましょうorz

*3:パパリンはお金がなーんもなかったけど,名声や実績や葬儀の規模をエサに金を巻上げようという怪しげな人物が今も電話で接近してきます。クライシス(orリスクス)・マネジメント学会のパパリンの親友や教会幹部の方が常に目配りガードしてくれてますが,私も最近はさすがに慣れてきましたw