バトルステイション

 宇宙戦艦ヤマトスタートレックなら,総員戦闘配備(配置)であるが,デフコン1(コックド・ピストル)とか,コード・レッド(ブラック・コード)ともいいます。緊急事態管理庁や国土安全保障省のようなリスクス・マネジメントなら,シビア(クリティカル)とか,コード・レッドとかいう緊急事態即応配備である。*1
 平常な日常からいきなりバトルステイションとなったら混乱するので,その前段階の待機準備体制がたいてい設定されています。それが,デフコン2(ファースト・フェイス)とか,ハイ(シビア,サバーブ)とか,コード・オレンジとか言います。
 コード・オレンジでは,全職員の休暇・旅行許可の取り消し,自宅またはベースに1時間以内で出頭(登庁)できる宿舎での宿泊待機が義務付けられます。幹部は半数ずつ役所に交代で泊まり込むことを義務付けている組織もあります。
 そして職員は,ページャー(ポケベル)かメールが受信できるモバイルフォン(携帯電話)を常時携帯することが義務付けられます。*2
 こんなん,ミリヲタや危機管理マニアは先刻承知のことで,当然詳細なマニュアル化されていなくてはなりません。一国の指導者が議会やマスコミで自慢タラタラ言うほどのことでもないですが。

*1:現在は,「デフコン(ディフェンス・コンディション)」ではなく,「コンディション」が使われており,ランクは1〜5に相応する,デルタ,チャーリ,ブラボー,アルファ,ノーマルが使われいる。数字だと聞き間違いが多いので,ノーマル以下は,ABCDのフォネティック・コード欧文通話表・通信コード)が使われいる→参:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%8D%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89

*2:要するに「オン・コール」の語源です。ただし,音声通信伝達でなく文字情報伝達になっているのは,(1)一斉同報通信が迅速に行えること,(2)聞き間違い防止で着信内容が記録されて後で確認できること,(3)受領遅延(寝坊w)でも確実に伝達されることなどがその理由だそうです