けなげ(健気)さ

 新幹線やTGVの新型車両が時速300キロを超えたとき,「早ければいいってもんじゃないだろう」という揶揄罵倒を無視して,技術革新に感動した。同時に,SLが蒸気の汗を文字通り垂らして旧型客車を急坂で超低速登坂する健気な姿に感動した。誰も「オッセーぞ」「ボケ,早く走らんかい」と罵倒しなかった。
 もし,累積赤字満載で,それでも安全運行のため,旧式ATSをオークションで競り落として手作業で新型ATS-Pと同等の改良を加えて一生懸命補修したけど,脱線転覆事故が起きたら,その経営の健気さに非難(批難)は止んだのではないか。逆も真なりで見通しの悪い危険な急カーブなのに速度照査ATSを認識なく怠ったら,認識を欠く過失なんて「ボケー」「カス」「スカタン」「氏に曝せ」「赤●屋」となったと思う。(以下略)
出典:亡父鉄道日記
伏字:σ(^_^)私

 汗水垂らして超低速で急カーブを曲がるシーンのSLビデオを見て,ふと思い出しますた。