いい話…(つД‘)ホロリ

殺された孫。臨終に急ぐ祖父のため離陸を遅らせたパイロット
2011.01.17 11:00
http://www.gizmodo.jp/2011/01/post_8327.html
>家族の死に目に会うため空港・駅を全力疾走した経験者はハンカチorティッシュorバスタオルのご用意を...。これはElliott.orgに読者のナンシーさんから寄せられた投書です。

 「デンバーに住む3歳の孫が、娘と同棲中のボーイフレンドに殺害された」そんな悲しい報せが夕べ夫と私のところに入りました。
 孫の両親共に献体を希望しているため今晩9時に生命維持装置が外され、直ちに移植手術が行われる、とのこと。孫の体は25人をこえる人たちに捧げられ、多くの人たちの命が救われます。
 いざ空港に着きましたが、LAX(LA国際空港)は荷物チェックイン、セキュリティ検査、どちらも長い長い行列ができていました。空港には2時間前に着いていたのに飛行機にはギリギリ間に合いそうもありません。
 ターミナルに着くと、自分が乗る飛行機のパイロットさんと発券業者さんがいて口々にこう言ったのです。
>「マークさんですね? お見えになるまで飛行機待たせてあります。この度はお孫さんのご不幸、さぞお辛いことと心中お察しいたします」
 なんとパイロットさんが11:50出発の便を12:02までホールドしておいてくれたのです。搭乗ブリッジを一緒に歩きながら夫は言いました。「なんとお礼を申し上げていいか...」。するとパイロットはこう言ったそうです。
>「どうせ僕がいないとどこにも飛んでいけないんだし、あなたを残して飛ぶつもりなんてなかったですよ。さあ、あとはリラックスしてください。我々がちゃんとお届けします。先ほども言いましたけど本当に大変ですね、心中お察し申し上げます」
 これで夫もやっとその日初めて胸の底まで息をつくことができました。

>サウスウェスト航空ではいかなる事情があろうとも出発を遅らせてはならないという社員規則があります。が、今回に限っては事情を鑑み、処分を見合わせたそうです。

 少しでも善意の輪が広がれば,世の中は少しずつ住みやすくなります。献体の善意も,懲戒覚悟で臨終に間に合うように出発遅延する善意も。