副作用考

イレッサ訴訟、首相が最終判断 厚労相ら和解拒否確認 2011年1月25日 19時04分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011012501000319.html
>江田法相は協議終了後「副作用をあえて覚悟しながら新薬を開発し、投与するわけだから、謝罪と賠償には応じがたい」と述べた。一方で、抗がん剤の副作用被害救済制度については「念頭にある」として創設に前向きな考えを示した。
>東京、大阪両地裁は7日、国と輸入販売会社「アストラゼネカ」(大阪市)について「救済責任がある」として和解を勧告。国が2002年7月5日にイレッサを承認した段階で、間質性肺炎の副作用について、国やア社の添付文書などによる注意喚起が不十分だったとした。

 元薬剤師志望の私からすると,副作用まで厳しく注意義務を求められると,新薬承認が相当な手間となり,副作用の注意義務を厳しくすると,医師が投薬を指示するときの注意義務も厳しくなっていけないと思います。民事過失責任よりも無過失補償制度にしないといけないと思います。
 副作用は,相当な確度で予見できた場合でも,副作用マネジメントが通常は必要ですが,個体差があり過ぎで,それを地雷化するのは医療にとって不合理だと思います。
 だいたい副作用が全くないお薬は「偽薬(プラセボ)」*1だけでしょう……これも小麦アレルギーの人には副作用がありました。(゚Д゚)マヂデス