農水相で農vs水

万全の対策期す=諫早開門で長崎知事と会談−鹿野農水相
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&rel=j7&k=2011061900076
>これに対し、知事は「開門への根本的な疑問が強くなった」と批判、排水門の開門に反対する姿勢を改めて示した。……鹿野氏は会談後、記者団に「開門に向けて来年度予算で措置する必要がある」と述べ、8月末の来年度予算概算要求に開門の関連費用を盛り込む方針を示した。(2011/06/19-15:16)

 農水省にとって,水門の海水汚濁防止も大事だし,干拓農家の農地保全(塩害防止)も大事。同じ省内でバトルが進む。厚労省内で,医療従事者の労働基準法違反(宿日直濫用や深夜割増賃金不払い)に対処するのと同じ。とかく政治も政治学もムズイ。パパリンだったら一介の公務員として,どう利害調整の名案を画策七転八倒しただろう。どちらも正しい法益確保目的だとガッチャンコで予算を投入しないと解決しないのは目に見えているけど*1,国家予算が破たん状態だから………。

*1:公務員が絶対与してはいけないのは,魚か野菜か・医療確保か労働保護かという乱暴な二者択一論に持ち込まれること。某弁護士は屁理屈ゴリ押し戦法で濫用する圧力団体戦術だけど