自然の脅威

史上最大、40mの津波が駆け上がった宮古市
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110717-OYT1T00152.htm
>調査には、48の研究機関の研究者約150人が参加。建物や樹木などに残された津波の痕跡から遡上高を調べ、国や自治体による観測データも併せて分析した。40・4メートルを記録したのは岩手県宮古市重茂姉吉おもえあねよし地区。4月の調査でも、明治三陸地震(1896年)の38・2メートルを上回る38・9メートルが確認されていたが、今回は同じ地区内で、これを上回る地点が見つかった。(2011年7月17日08時07分 読売新聞)

 リアス式は湾奥で津波の波高が文字通り高くなると教わりましたが,40mといえばビルの13階を超える高さです。高台でも50m以上でないと安心できない地域があるということ。畏敬の念で大自然と自然体で対峙しましょう。
 こういうとき,日本の地震研究一家の団結力はすごいと思います。ニュージーランド地震の調査で主要な研究者が日本不在のときに襲ってきた東日本大地震でしたが,留守番部隊の若手研究者が中心となってマスター1年生や研究生まで総動員して必死に留守を守ったそうです。そして,今回の津波被害到達東日本大調査では,地道なフィールドワークを延べ600kmも手分けして走破したとのことですから頭が下がります。o(_ _*)o