直接民主制が非難される

欧州の首脳、国民投票問題でギリシャを非難 2011年 11月 3日 12:18 JST
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_336258
>支援策に伴う緊縮財政措置がギリシャでひどく不人気なことから、国民投票での「ノー」は現実にあり得ることだ。そうなれば、ギリシャ、ひいてはユーロ圏自体が大混乱に陥る恐れがある。
>欧州はこのG20を、欧州が債務危機を抑え込んだことを世界に表明する場にしたいと考えていた。欧州は夜を徹しての先週の会議でギリシャを支援し、欧州金融安定基金(EFSF)の能力を拡充し、欧州の銀行の資本を増強するための「包括的」計画をまとめ上げた。しかし、これは今やぼろ切れのようになってしまい、欧州が与えるイメージはかつてない混乱と不安定に満ちたものとなった。
>このことは特に、欧州が今どれだけ域外の世界を必要としているかを思えば、大きな打撃だ。ドイツやその他のユーロ圏北部諸国の有権者ギリシャなどの周辺国を支援するのにこれ以上お金を出すのは嫌だと言っている。このためEUは中国をはじめとする新興国の余剰資金を当てにするようになったのだ。

 つまり民意に忠実になる制度でも,国際協調主義(国家間合意)に反してはならないということです。法規範でいえば,国内法と国際法(条約等国家間合意)との緊張関係です。政治とは法益法益の衝突を回避して利害調整するのが本務だと思うのですが,内憂外患の典型なのかな。
 将来の日本が第二のグリークとならないことを願うばかりです。<(_ _)>