正論or正論?

インタビュー:高福祉維持なら消費税25%必要=福田東大教授 2011年 11月 2日 18:10 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23966020111102?sp=true
>[東京 2日 ロイター] 社会保障と税の一体改革に伴う消費増税について、東京大学大学院の福田慎一教授(金融論、マクロ経済学、国際金融論)は、このまま社会保障制度の歳出にメスを入れなければ、消費税は2015年度までの10%への引き上げでは到底足りず、最終的には25%程度まで増税する必要があるとの見通しを示した。
>「しかし一方で、日本の財政が1000兆円近い公債残高を抱えているという財政状況を意識していないような印象がある。一般歳出と別枠にしているのは、本丸の財政再建と切り離した議論にしようとの意図があるようにも感じる。本丸の赤字がこれだけ拡大している中で、財政再建は、これ以上、先延ばしはできない問題だろう」
>「確かに増税すれば、その時の経済にマイナスとなるのは事実。ただ日本はそういう理由でずっと財政再建を先延ばししてきた。それを繰り返すのか、ということ。今後、成長は今より若干上向きになるとしてもよくて2、3%成長。さほど改善するわけではない。一方で、成長が上がれば国債利回りが上昇し、利払いが増える。プラス・マイナス考えると、経済成長すれば、財政状況が大きく改善するわけではない。景気が悪いのに増税かという批判はあるだろうが、過度に景気改善を強調すべきではない。歳入不足が深刻だということに正面から議論していくことが必要」
>「現状から歳出にメスを入れなければ、40兆円の財政赤字を埋めるために単純に考えればあと20%の消費増税が必要だということ。なおかつ、このまま社会保障の歳出にメスを入れないとさらに赤字が増えることは間違いない。そういう意味で最終的には、最低でも消費税25%になる」

 亡父が口にしてた昭和百年の危機が目の前に……。日本人のメンタリティである玉虫色解決で,高福祉高負担でも低福祉低負担でもなく,中福祉中負担と称して問題が先送りされる悪寒がします。いずれにしろ,先延ばしがあってもなくても負担が次々と増えるだけの我々20代の世代には,高負担低福祉と変わりがないかも知れないです。
 我々の世代が働き盛りの中年*1になったとき(今から20〜30年後),日本のグリーク化が進展してないことを願うのみです(かわにく。

*1:法令や用法によって定義は異なりますが,ここでは40〜50代とみましょう。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B9%B4