4人目のスティーブ

 学年末試験対策で亡父の日記を検索してたら,面白い欄外カキコに心がヒットしましした。

 双子のスティー*1とMSのスティー*2は有名だが,デジタルカメラを発案した人もスティーブだったか。それもコダック社とは。銀塩板カメラの主流で行くのでデジタルカメラシステムは捨て置いたとは。ビーイング・デジタル社会*3の潮流から見たら,コダックはつぶれるんじゃないか。まさかね。
出典:1990年代某月某日ハスカップ日記

 イーストマン・コダック社なら倒産したばかりなんで……とネ申に訊いてみますた。

キーマンズ列伝/ 撮影+再生に約1分!?デジカメ発明者 〜スティーブ・サッソン氏
http://www.keyman.or.jp/at/30004053/
>ところでデジタルカメラが誕生したのはいつだろうか。世界初の一般向けデジタルカメラ、カシオ「QV-10」が発売されたのが1995年のこと。そこから一気に普及が進んだが、実際に撮影可能なデジタルカメラが発明されたのは、そこからさかのぼること20年、1975年のことだ。今回はそんなデジタルカメラを発明した、スティーブ・サッソン氏(以下敬称略)をキーマンとして紹介しよう。

ティーブ・サッソン氏
1950年 アメリカ・ニューヨーク州にて誕生。
1973年 イーストマン・コダック社にて、デジタルカメラの開発に取り組み始める。
1975年 世界初となる、フルデジタルのフィルムレスカメラ「デジタルカメラ」が完成する。
1978年 デジタルカメラについて、アメリカ特許を取得。 2010年 アメリカ国家技術賞を受賞。

>カセットテープは、当時の磁気メディアとしては至極ポピュラーなモノであった。撮影後、カセットテープに記録するまでに約23秒必要だったというそのデジタルカメラは、お世辞にも高速なモノとは言えなかった。そしてカセットテープには30枚の画像を保存できた。これはサッソンがあえて指定した枚数とのこと。24枚と36枚のフィルムの中間ぐらいがちょうどいいのでは、と彼が判断したのだそうだ。記録した画像はもちろん内蔵のディスプレイなんかではなく、専用の再生マシンでテレビに表示していた。その再生にも1枚あたり約23秒かかったというから、今から考えればとてつもなくのんびりしたデジタルカメラだったと言えるだろう。

デジタルカメラ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9
>歴史
>1975年12月、イーストマン・コダックの開発担当者Steve Sassonが世界初のデジタルカメラを発明する。画像サイズは100×100の10000ピクセルで、撮影した映像をテレビに映すこともできた[46]。

2008年05月09日 14時28分00秒 30年以上前に登場した世界初のデジタルカメラ
http://gigazine.net/news/20080509_first_digital_camera/
>今ではモバイルに特化したものから、美しい写真を撮ることを追求した巨大なものまで様々な種類のデジタルカメラが発売されていますが、フィルムを使わない世界初のデジタルカメラKodakの研究者が寄せ集めのパーツで作ったそうです。
>レンズは8ミリカメラの生産ラインでのゴミ箱から流用し、当時は画期的だったCCDイメージセンサーを搭載。23秒かけて白黒画像をカセットテープに記録するそうです。
http://gigazine.jp/img/2008/05/09/first_digital_camera/1_Camera.jpg
>撮影した画像は、カセットをカメラから取り外し再生デバイスにセットすることでテレビに出力できるようになっています。
http://gigazine.jp/img/2008/05/09/first_digital_camera/2_PrototypeDigitalCameraPlaybackSystemR.jpg

 ホントだ。倒産したイーストマンコダック社がデジタルスチルカメラの開発に成功して特許まで取得していたとは。だけど寄せ集めの部品でカセットテープにデジタル白黒スティル画像を保存するなんて,生まれる前の時代を感じます。4人目のスティーブさんに敬礼(^^ゞ。