分水嶺

 恋と過失……じゃない,「故意と過失のメルクマール(分水嶺)は,犯罪事実に対する認容である。」と1年坊主の初学者は教わる。

(゚Д゚)ハァ?「メルクマール」……,と法律学小辞典やwiki等で検索して,「メルクマールとは分水嶺のことで,2つの概念を区別する指導形象である。」(某法学概念辞典)などという「怪説?」に行きあたり,あわてて「分水嶺」を某ポータルサイトの国語辞書で検索して「分水界になっている山稜(さんりょう)。分水山脈。」とヒットしてますますぁゃιぃと頭が混乱する。そこで,「メルクマール」を検索すると「メルクマール【(ドイツ)Merkmal】指標。目印。」となるので,ドイツ語辞典を検索して…先輩は…疲れて飲みに出かけてしまう。故意と過失の区別の基本概念の「説明単語」の意味が判らずむなしく1日が過ぎる。かように法学の勉強は難しい。_| ̄|〇

という先輩の体験談を拝聴し,「だから,おめーら1年坊主は辞書なんか引くな!俺に質問しろ。特にそこの女子σ(^_^)! 何でも質問して来い。」と親切なアドバイスを賜る。
 確かに,「法律学の辞典」は難しい。解説文自体に法律用語が書いてあって判らないので「*→◎◎」という記号を頼りに◎◎を引くと,そこの解説文も法律用語満載で「*→△△」を頼りに△△を紐解くと……なんてことを繰り返して言ったら,一番最初に引いた単語のところに戻っていた(激爆,ということもまれではない。*1 そこで先輩に聞くと本当にあっさり正解となる。私が元理系だからか,工学部で司法試験目指している変人先輩の解説が判りやすい。工学系概念に置き換えてくれるからだ。「あぁ,メルクマールね。区別する基準スイッチだよ。分岐点のフリップフロップ回路みたいなもの」チャンチャン。司法試験受験サークルや代々続く勉強仲間自主ゼミの味噌はここにあり。
 こうして,「故意と過失を区別する基準は認容の有無である。」という正解に辿り着く。

*1:私の体験実話です。♪私バカよね〜おバカさんよね〜