2010-02-10から1日間の記事一覧

故意の客観化

亡父が集めた判例タイムズや判例時報に掲載された「否認or黙秘・有罪事件」の判決書に目を通すと,客観証拠や客観的事実で故意を慎重に推認しているものがほとんどだ。大部なので割愛するけど,代わりに,米国某ロースクールの刑事事件のテキストブックの「…

証拠では?

概念は判った。次は,どんな証拠で「認容の有無」を区別して判断(事実認定)するのだろう? 最近の裁判員裁判の報道や著名な裁判官ブログ「ボツネタ(現・ボ2ネタ)」*1などで,裁判員裁判用に漏れ伝わる裁判員への説明ひな形なんかから,1年坊主の頭で妄…

団藤先生は神様です

ところが,ある日,何気に,大学で指定されたテキストをほっといてo(_ _*)o,亡父の愛した団藤先生の「刑法綱要総論改訂版」*1を見ると 過失責任の要件を考えるには,一面では,まず,故意責任との区別をあきらかにしなければならない。…(中略)…過失を故意…

分水嶺

恋と過失……じゃない,「故意と過失のメルクマール(分水嶺)は,犯罪事実に対する認容である。」と1年坊主の初学者は教わる。 (゚Д゚)ハァ?「メルクマール」……,と法律学小辞典やwiki等で検索して,「メルクマールとは分水嶺のことで,2つの概念を区別する指導…

故意と過失

法律の勉強は初学者にとって味気ない。特にテキストや基本書は,いきなり読んでも抽象的で無味乾燥に感じるからだ。 秋の夜に 六法読む 味気なさ 恋という字は いずこにもなし (読み人知らず) 伝説的出典:某学生寮のトイレの落書き これは,亡父から教わ…