重大な事実誤認

 菅谷さん再審無罪\(^o^)/刑訴法上も確定!
 法曹の排卵前未熟卵(減数分裂前かもf(^_^;)たる一介の法学部生として,私からも僭越ながら先輩の司法判断過誤*1謝罪陳謝します。m(. .*)mペコリ

裁判長「誠に申し訳ない」、菅家さんに謝罪
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100326-OYT1T00480.htm?from=nwla
>最後に佐藤裁判長は菅家さんを見つめ、「通常ですと、(被告に)訓戒ができることになっていますが、本件では自戒の意味を込めて謝罪とさせていただきます」と切り出した。続いて「菅家さんの真実の声に十分に耳を傾けられず、17年半もの長きにわたり、自由を奪う結果になったことは公判を担当した者として誠に申し訳なく思います」と謝罪。その後、両脇の陪席判事を含めた3人の裁判官が起立し、証言台の前に座った菅家さんに向かって、3秒ほど深々と頭を下げた。菅家さんは座ったまま一礼した。

検察が無罪論告、謝罪 足利事件再審結審、来月26日判決(2月13日 05:00)
http://www.shimotsuke.co.jp/special/ashikaga-jiken/20100213/282224
>論告で検察側は「取り調べ済みの関係各証拠により、無罪の言い渡しがなされるべきことは明らかである」と陳述。さらに「真犯人ではない菅家さんを起訴し、17年余りの間、服役を余儀なくされたことは取り返しのつかないことで誠に申し訳なく思う」などと謝罪した。
足利事件】検事正が菅家さんに謝罪 別事件の取り調べ録音テープ15本など開示 2009.10.5 13:05
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/091005/trl0910050911000-n1.htm
>栃木県足利市で平成2年、当時4歳の女児が殺害された「足利事件」で、宇都宮地検の幕田英雄検事正が5日、再審開始が決定した菅家利和さん(62)と面会し、「無実の菅家さんを誤って起訴し、長い間苦しめたことについて、大変申し訳なく思う」と謝罪した。検察側の直接謝罪は初めて。
>菅家さんはこの日午前9時すぎ、弁護団佐藤博史弁護士と同地検を訪れ、緊張した面もちで幕田検事正の待つ会議室に入室した。謝罪にあたり幕田検事正は「(無実の人を起訴することは)検察としてはあってはならないこと。再発防止にしっかり取り組んでいく」と話したという。
http://sankei.jp.msn.com/photos/affairs/trial/091005/trl0910050911000-n1.jpg
【足利再審】検察側が上訴権放棄 菅家さんの無罪が確定 2010.3.26 12:52
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100326/trl1003261253018-n1.htm
(追記)
足利事件:菅家さん、無罪 裁判官の謝罪に感動 「免許取り温泉に行きたい」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100327ddm041040180000c.html
>判決後、宇都宮地検と栃木県警は記者会見。高崎秀雄次席検事は「検察としては本当に申し訳なく思っている」と述べ、高久均刑事部長も「改めて菅家さんにおわび申し上げたい」と陳謝した。

足利事件無罪、捜査幹部「使命果たせず無念」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100326-OYT1T00427.htm?from=nwla
>1審で菅家さんの弁護を担当した1人、梅沢錦治弁護士(79)は「無罪判決がもらえるのは良いことだと思う」と淡々と話した。菅家さんの「自白」の真偽を見抜けなかったことを「疑うのは無理だった。当初は、首尾一貫していた」とする一方、「人間関係が築けていなかったのかもしれない」とも打ち明けた。

(3/28追記)
足利事件無罪判決 日弁連会長「責任の一端を痛感」2010年3月26日19時50分
http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY201003260414.html
>日本弁護士連合会の宮崎誠会長は26日、足利事件の再審無罪判決を受けて記者会見し、「司法の一翼を担うものとして責任の一端を痛感している。弁護の質についても十分反省し、議論していきたい」と述べた。
>冤罪の原因については、(1)捜査機関と裁判所が当時のDNA型鑑定を過大評価し、自白偏重で適正な判断をしなかった(2)裁判所がDNA型の再鑑定を拒否する非科学的態度をとったなどの「複合的な問題」と総括した。

 当時の新聞を大学図書館で1カ月近く隈なく見ても,発展途上の技術DNA鑑定を疑う法曹はいなかったし,自白の一貫性を否定できる証拠も乏しかったみたいで,誤判が証拠構造から産まれたという可能性も否定できないみたいです。科学技術音痴の文系「警察官」「検察官」「弁護士」「裁判官」の集合体が,構造的誤判を生んだと言ったら過言でしょうか。「後医は名医」を考慮に入れてもだけど。*2

*1:詳細は後に引用する確定再審無罪判決要旨をご参照ください

*2:一介の法学部生の分際で何を生意気なこと言ってんだ!という批判は甘受します<(_ _)>