2010-03-27から1日間の記事一覧

証拠と価値判断の乖離

現行刑事訴訟法は,証拠裁判主義*1を中核概念に据えており,証拠なくして無辜を有罪ないし有罪の危険に晒してはならない,というのが大原則だと思います*2。今回の検察審査会の判断が,その例外でないことを祈ります。 「必要な協力していきたい」JR西の起…

法政策の根幹は利益衡量

安全工学ではフェイルセーフ(疑わしきは被疑者の利益)が飛んだと見られるが,民主主義的統治の原理からは妥当な制度の帰結となる。それが検察審査会の起訴相当2回議決による起訴強制制度。 JR西歴代3社長、強制起訴へ 神戸第1検審が起訴議決 2010.3.26 …

裁判長謝罪と余生余命

2009年11月01日の日記*1でも触れましたが,事実上戦後初の再審無罪(原判決は戦前確定)となった吉田岩窟王事件では,昭和38年2月28日名古屋高裁裁判長が声涙あふれる謝罪をしています。 日本岩窟王事件(吉田石松翁事件) http://gonta13.at.infoseek.…

重大な事実誤認

菅谷さん再審無罪\(^o^)/刑訴法上も確定! 法曹の排卵前未熟卵(減数分裂前かもf(^_^;)たる一介の法学部生として,私からも僭越ながら先輩の司法判断過誤*1を謝罪陳謝します。m(. .*)mペコリ 裁判長「誠に申し訳ない」、菅家さんに謝罪 http://www.yomiur…