これは司法試験受験生が「やったらアホ」と言われる生産性がない神学論争である。文化,学派,業界などが違えば,同じ言葉でもカテゴライズのコア(定義の本質部分)もシェル(定義の外延包摂領域)も全く異なるからだ。
- 「リスク」定義のクライシスマネージメント学会と保険学会の論争(某国の某法案のデクレア・チャプタの規定文言でロビイストが暗躍)
- 「淫行」の定義(解釈)では,児童福祉法と青少年保護育成条例とでは,意味内容が違う最高裁判決が存在し,どちらも通説が支持している
そして……
なんかは,単に単語が偶然同じだったに過ぎない。
刑法の某准教授は
「安楽死」「尊厳死」の定義論争は,よって立つ刑法学説が違うから定義が違って当然,という文化の違い・学説の違いに過ぎないので,論争は実際は無意味ですよ。
という学術的態度を示されています。